日野自動車、プラグインハイブリッドバスを開発…災害時に避難所への電力供給が可能

エコカー ハイブリッド
日野メルファ プラグインハイブリッドバス
日野メルファ プラグインハイブリッドバス 全 2 枚 拡大写真

日野自動車は、中型バス「日野メルファ」をベースとしたプラグインハイブリッドバスを開発した。

今回開発したプラグインハイブリッドバスは、電気モーターのみによるEV走行とハイブリッド走行を可能にするとともに、ディーゼルエンジンによる長時間の給電機能を備えている。災害時、避難所などへの電力供給も可能。

同社では、国土交通省の次世代低公害車開発・実用化促進プロジェクトへの参画などを通じて次世代低公害車の開発を進めてきたが、今回開発したプラグインハイブリッドバスは、このプロジェクトで得られた成果を活用しながら、日野が長年にわたって培ってきたハイブリッドシステムに、大容量のリチウムイオン電池を組み合わせたもの。

防災対応型プラグインハイブリッドバスは、平時はスクールバスやコミュニティバスとして、定期的に充電することで、市街地や短距離走行の場合はEV走行し、長距離走行や高台への登坂時にはディーゼルエンジンも稼動させてハイブリッドバスとして走行できる。

災害時の外部への給電は、ディーゼルエンジンによる発電や、搭載したバッテリーからの給電によって行う。100リットル燃料タンク1回充填した軽油で、体育館の照明(400Wの水銀灯20灯と想定)を30時間程度点灯可能で、夜間10時間の点灯なら3日間点灯できる。軽油を補給すれば更に長時間継続して電力を供給できる。

軽油または電気のどちらかが供給できれば走行が可能なため、東日本大震災などの大規模災害時、支援活動として活用できる。また、山間部や災害で損傷した道路でも走行できるように、中型のツーステップタイプとした。

同社では今後、実路走行や給電の試験を通じて実用性や信頼性を検証、将来の商品化に向けて開発を進める。

《レスポンス編集部》

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