シンガポールの鉄道網、2030年に360kmに…交通マスタープラン発表

鉄道 行政
シンガポールMRTの駅ホーム。同国のマスタープランでは2030年までに路線網を現在の倍に拡大し、公共交通利用率をアップさせる目標を示している
シンガポールMRTの駅ホーム。同国のマスタープランでは2030年までに路線網を現在の倍に拡大し、公共交通利用率をアップさせる目標を示している 全 2 枚 拡大写真

シンガポールの陸上交通省はこのほど、今後10~15年間の交通整備方針を示したマスタープランを発表した。2030年までに鉄道網の総延長を360kmに延伸し、ラッシュ時の公共交通利用率を75%まで高める目標を掲げている。

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マスタープランによると、現在ラッシュ時の公共交通利用率は63%。同国は国土の14%が住居として使用されているが、道路も12%と多くの割合を占めている。限られた土地を有効に利用するため、自家用車による混雑に対応した道路の整備よりも公共交通の利便性を向上させることで自家用車への依存度を減らし、住みやすい都市を維持するとしている。

鉄道に関しては、MRTと呼ばれる同国の都市鉄道網の総延長を2030年までに現在の倍となる約360kmまで伸ばす。新たにシンガポール島の東西を結ぶ全長約50kmの「クロスアイランド線」、西部のジュロン地区を結ぶ約20kmの「ジュロン・リージョン線」を建設するほか、既存のサークル線と東西線、今年12月に一部区間が開業予定のダウンタウン線を延伸。既に建設や延伸計画が進行している他の路線と合わせ、8割の世帯が最寄り駅まで徒歩10分以内の距離となる高密度の路線網を整備する。

また、既存の南北線、東西線の信号システムを2018年までに更新し、最小運転間隔を2分から1分40秒に短縮。車両もMRTとLRT(新交通システム)合わせて100編成以上を追加投入する。

そのほか、バスは今後5年で新たに800台を導入し40路線を新設。自転車専用道も2030年までに総延長700km超を目指して整備するほか、屋根付きの歩道も2018年までに全体で200km超を建設する。また、高齢者などがカードを読取機にかざすことで通行時間を延長できる信号機も増設する。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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