ボルボカーズ、次世代二次電池を開発…ボディパネル組み込みで軽量化

エコカー EV
ボルボカーズのナノバッテリープロジェクト
ボルボカーズのナノバッテリープロジェクト 全 3 枚 拡大写真

スウェーデンの高級車メーカー、ボルボカーズは10月17日、「ナノバッテリープロジェクト」の概要を明らかにした。

このプロジェクトは、EVやハイブリッド車、PHV(プラグインハイブリッド車)など、電動化車両への搭載を想定した次世代バッテリー(二次電池)の研究開発を促進するのが目的。欧州の9企業がプロジェクトに参画しており、自動車メーカーでは、ボルボカーズが唯一。

ナノバッテリープロジェクトでは、現行の二次電池が車両への搭載に際して、大きく場所を取り、重量が重く、またコスト高という欠点を、解消することを目指す。

ボルボカーズは、二次電池をボディパネルに組み込むという画期的アイデアを提案。ボルボ『S80』をベースにした実験車には、強化カーボンファイバーで薄型二次電池をサンドイッチする構造とし、トランクリッドなどに組み込むことを可能にした。

ボルボカーズによると、この方法なら現在の二次電池よりも、単体重量を50%以上削減でき、車両全体の重量も15%以上減らすことができるという。トランクリッドの他にも、ドアやルーフ、ボンネットなど、ボディパネルに組み込むことが可能で、省スペースに役立つとしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『プリウスPHEV』、黒が冴える「ナイトシェード」設定
  2. ホンダ株主総会で三部社長「完全否定ではない」日産との経営統合に“未練”[新聞ウォッチ]
  3. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る