【ITS世界会議13】パナソニックは DSRC車載器セットのストラーダ Rシリーズを訴求

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ITS世界会議のパナソニックブースで出展された DSRC車載器セットモデルのストラーダ CN-R500WD-D
ITS世界会議のパナソニックブースで出展された DSRC車載器セットモデルのストラーダ CN-R500WD-D 全 12 枚 拡大写真

ITS世界会議において、パナソニックは「anytime, anyone, anywhere (いつでも、だれでも、どこへでも)」をキーコンセプトに、EVソリューションからレーダーセンサー、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、道路管理システムといった多岐にわたるITS関連技術/ソリューションを展示している。

そのうちの1コーナーに展示されていたのがDSRC(ITSスポット)関連展示だ。パナソニックは消費者向けにDSRC連携機能を持つカーナビを展開しており、DSRC車載器とナビ本体とのセットモデル(ストラーダ「CN-R500D-D」および「CN-R500WD-D」)を販売している。

オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社イ ンフォテインメント事業部の坂本佳隆氏によると、「セットモデルはDSRC車載器とナビ本体を別々に購入するよりも、およそ5000~1万円程度は安く購入できる価格設定とした。業界でもセットモデルとして1つの製品型番で出しているところはなく、DSRCの安心・安全機能と利便性をすぐに使っていただくことを目的にラインナップしている」とのこと。

DSRC連携で実現できる機能はおもに3つだ。

まず、1000km先までの交通情報が取得できるため、長距離ドライブでの渋滞回避に効果的だ。またカーブの先の渋滞警告や画像情報の提供など、広帯域の大容量通信ならではの情報提供機能も実現している。さらに交通状況の変化に応じて案内ルートを引き直すダイナミックルートガイダンスでは、新たに引き直されたルートを選択することでどれだけ所要時間が短縮できるかが可視化されるなど、利便性も向上する。もちろん、DSRCはETCの拡張規格であるため、ETCと同様に高速道路の料金決裁も可能だ。

坂本氏は「このブースではDSRCによって予防安全という部分での安心感を訴求した。当社としては、安全・安心機能を充実させるという大方針がまずある。とくにこの1、2年で車両にオプション装着されるアクティブセーフティが急速に充実しており、消費者においても、安心・安全にコストをかける意識が根付きつつある」と市場環境の変化を指摘する。

ところで、パナソニックは今夏、ドライブと渋滞にまつわる調査を実施している。その結果によると、回答者の9割が渋滞に悩んでいること、またおよそ半数が、渋滞が原因のイライラで社内の雰囲気が険悪になったことがあると回答したという。たとえば、このDSRC連携機能を活用して、渋滞を回避したり、またやむを得ず渋滞に巻き込まれるにしてもどの程度の渋滞なのかを把握できれば、そうしたイライラも緩和できるかもしれない。

パナソニックでは突発的な渋滞回避や予防安全でも高い効果を発揮するDSRC対応ナビを、ITS世界会議への出展を通じて広く訴求する考えだ。「ナビの競争領域はもはやストレージの容量や画素数といったスペックではなく、機能面での差別化が重要になってきた。安心・安全はもちろん、利便や快適性の向上という意味でもDSRC連携は効果があるので、ナビとのセットで提供するセット商品を広く周知していきたい」と坂本氏は述べる。

《北島友和》

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