【ITS世界会議13】富士通テン、スマホの遠隔操作で周辺確認する「リモート全周囲モニター」
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車両周辺をカーナビ上で確認できるマルチアングルカメラ機能が登場して久しいが、その機能を活用してセキュリティ上の利用も可能にしたのがこのシステムのポイント。新たな画像合成技術を使って、車両周囲の様子を、視点を変えて見ることができる。コントロールはスマートフォンやタブレットなどの携帯端末を想定し、その画面上で見たい角度へと自在に動かせるのだ。指の動きに対してスムーズい動くのが特徴で、フロントやバック、左右の各ビューへワンタッチで視点を切り替える使いやすさも備える。
車両側にセットされたカメラは前後と左右のドアミラーに備えられた既存のシステムを利用する。利用シーンとして想定されるのは、セキュリティ状態にある車両に何らかの異常を検知すると、サーバーを介してその異常を知らせるメールがあらかじめて指定されたスマートフォン等に届く。メールを受信したユーザーは、アプリを立ち上げ、車両周辺をカメラ映像でチェックするといった流れだ。画像の合成は携帯端末側で行うため、リアルタイムでの監視が可能。描画のスムーズさは端末の処理能力にも左右されるわけだが、デュアルコアレベルのスマートフォンでもスムーズな合成はできるという。
《会田肇》