2011年の4月、東日本大震災の復興支援としてドイツから緊急空輸されたメルセデス・ベンツの特殊車両『ウニモグ』や『ゼトロス』などが、その活動を終えてドイツに帰還する準備が進んでいる。19日、報道関係者を集めた試乗会が開催され、車両が公開された。
東日本大震災の発生にあたって、ドイツ・ダイムラー社とメルセデスベンツ日本は20台の特殊車両、グループの三菱ふそうトラック・バスも30台の『キャンター』を提供し、被災地域の支援物資の輸送や復興活動の支援に役立てられた。
しかし、ドイツから空輸された20台に関しては、ヨーロッパの排ガス規制車のため、2年間の期限付きで特別に輸入・使用が許可されており、2013年4月を持って活動を終えていた。
なお、支援車両の一部は、石川県の日本自動車博物館に3台を寄贈、三菱ふそうの研究所に3台、メルセデスベンツ日本に1台、それぞれ保管する計画が検討されている。