セーフティカーに始まり、セーフティカーで終わった富士の決勝レースだった。
予選ではトヨタ『TS030ハイブリッド』とアウディ『R18 e-tronクワトロ』の実力が拮抗し、決勝での緊迫したレース展開が期待されたが、20日は未明から雨が降り続ける。
決勝の開始時刻である11:00を過ぎても雨足に変わりはなく、レースはセーフティーカーでのスタートの後、長時間の中断を2度も余儀なくされた。
そして15:40、三たびセーフティカーでスタートするも、1周も終わらぬままに3度目のレッドフラッグ。無情にもレースの終了が告げられた。
総合優勝は予選3位だった中嶋一貴のトヨタ7号車。アンダー・グリーンでのラップは1周もなかったが、予選2位の僚友デビッドソンのトヨタ8号車がピットスタートとなり、ポール・スタートのアウディ1号車の思わぬピットインによって勝利が転がり込んだ。
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セーフティカースタート、そして強まる雨に赤旗中断
●相次ぐ中断、そして…無情の結末
レース再開は一瞬、2度目の中断…2時間10分経過