【ITS世界会議13】ITS世界会議にスーパースポーツカーが登場?

自動車 テクノロジー ITS
IDIADAのEVスーパースポーツ
IDIADAのEVスーパースポーツ 全 4 枚 拡大写真

今回のITS世界会議では、EVの提案もそこここに見られた。すでにITSを利用した実証実験中のEVバスを東芝と日立が展示していた。

そして意外なクルマもお目見えしていたのだ。それは最高出力1000psを誇るEVスーパースポーツ。

これはスペインの自動車開発を請け負う会社IDIADAが作り上げたもので、四輪それぞれをモーターが駆動する4WD。鋼管チューブラーフレームにカーボンファイバーのスキンを組み合わせることで、バッテリーが重いEVながらも1700kgと比較的軽量に仕上げている。さらに充電も800V、200Aの大電流を使うことにより15分から20分で完了するそうだ。

と言ってもこのスーパースポーツ、ブース内に大きく写真が掲げられていただけで、残念ながら実車はお目見えすることはなかった。それでも、同社が企画から設計、デザイン、開発までのすべてを行ったデモンストレーションとして、自動車関連企業にアピールするには十分な作品だろう。

ちなみにIDIADAはスペイン政府からの援助も受けている実績のある企業で、世界中の拠点に1600人のエンジニアを抱えて、自動車メーカーからの開発や認証作業を委託している。パワートレーンやサスペンション以外にも車両全体を開発するためのあらゆる設備をもつほか、バルセロナには広大なテストコースも備えているのだ。日本の自動車メーカーも様々な形でIDIADAと関わっているというから、さしずめ縁の下の力持ちといった存在と言えそうだ。ITS分野においてもソリューションを提案している。

それにしても、このEVスーパースポーツをどこかのメーカーに丸ごと提供して、市販化して欲しいと思うのは筆者だけではあるまい。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  2. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  3. 「昭和のオート三輪風に…」ソーラーパネル搭載3輪EV『スリールオータ』に注目!「なんか可愛い」とデザインを評価する声も
  4. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  5. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る