ヤマハ発動機が法人向け開発した配送業務専用の電動アシスト自転車『PAS GEAR CARGO』。当初はショートホイールベースで開発が進んでいたものを、“クール宅急便の配送をしたい”とのヤマト運輸側のニーズに応えてロングホイールベース化、宅配業者のニーズを反映させた。
今回発表されたPAS GEAR CARGOは、三輪自転車部分にクールボックスを積載するためリヤキャリヤを設けることで、三輪自転車部分のホイールベースは1605mm、脱着式の専用リヤカーを連結させると全長は2815mmにもなる。
開発を担当したヤマハ発動機の二瓶克洋氏は「開発の初期の段階ではショートホイールベースで検討していましたが、ヤマト運輸さんと共同で開発する中で、“クールボックスをどうしても積みたい!”ということで、リヤキャリアを追加してホイールベースを伸ばしました」と明かした。
PAS GEAR CARGOは、一般には販売されず法人向けに開発されたモデル、同じような小口の配送業務を行う業者への展開も狙う。
二瓶氏は「今回、ヤマト運輸さんの使用実態を確認して、我々の中でも耐久性の評価基準を設けてしっかり長く使える車両としました。バッテリーによる電動アシストも重積載で乗りますと減りが早くなりますが、現実的な使い方の中で問題なく運用できることを確認しています」と製品に対する自信を示した。