高効率モーター用磁性材料技術研究組合、設立から1年

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次世代高性能モーターのイメージ
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自動車の電動化でモーターの性能が自動車の性能に直結する時代が近づいている。モーターの高性能化を目指して、トヨタやデンソーなど9企業2団体によって9月25日に設立された高効率モーター用磁性材料技術研究組合が、およそ1年が経過した。
EV/HV/PHV/FCVといった電動車はもちろん、従来からあるガソリン車でもスターター、オルタネータなどにモーターが多用されており、モーターの高性能化は省エネの最重要課題だ。

そこで同組合は、1.レアアースに依存しない革新的な高性能磁石の開発、2.モーターを駆動するための電気エネルギーの損失を少なくする軟磁性材料の開発、3.新規磁石、新規軟磁性材料を使用する次世代高効率モーターの開発を目指し、共同作業をおこなっている。

レアアースの供給は中国の輸出規制など不安定な要素を抱えており、日本が発明した最強の磁石であるネオジム磁石の特許期限切れが迫っているという事情もある。

同組合は、モーター用磁石の高性能化を2017年までに達成し、2022年までには25%省エネ化した次世代高性能モーターの実現を目指するとしている。これが実現できれば、電動車の1充電での航続距離を大きく伸ばすことができるという。

《山内 博》

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