ダイハツ工業の三井正則社長は10月31日の決算発表会見で、新型『タント』の樹脂部品生産に支障が出て納期遅れになっているとし、購入予定の顧客に「お詫び申し上げます」と陳謝した。
この部品は軽量化などのために新たに採用したもので、量産時に不具合が表面化した。もっともすでに対策は講じており、三井社長によると「来週から生産は正常化する」という。今後、挽回生産を図り、受注分はすべて今年度内に納車できる見通しだとしている。
ダイハツは同日、今年度の軽自動車販売計画を期初時点の63万台から66万台(前年度比1%増)に上方修正した。三井社長は「主力であるタントの生産挽回で66万台は確実に達成したい。シェアのレベルは分からないがトップを維持する」とも強調した。