【VW ゴルフ 試乗】純正インフォテインメントシステム登場で魅力アップ…島崎七生人

試乗記 輸入車
VWゴルフ ハイライン
VWゴルフ ハイライン 全 8 枚 拡大写真

モデルイヤー制はとっていないVW。しかし『ゴルフ』の最新の試乗車は「ハイライン」「トレンドライン」とも、とくに乗り心地面で、より走りのなめらかさに磨きがかかった印象だった。

そして「ハイライン」の試乗車には、もうひとつの“ニュース”が搭載されていた。待望の“純正カーナビ”を含む新型インフォテインメントシステム「Discover Pro」である。VW車では初搭載で、今後、順次新型モデルへも展開していくという。

8インチディスプレイ自体は、従来からオーディオや車両各種設定等で利用されてきたもの。が、純正ナビが“入った”のはやはり嬉しい。手をかざすと画面内のメニューバーが現れたり、指先のジェスチャー、音声操作が可能だったりと、スマホライクなのも現代的。定期的な地図更新、DSRC(次世代ITSサービス)対応と、カーナビとしての機能も最新鋭だ。

今回は短時間の試乗中での試用だったが、あたかもインパネ上の他のハードスイッチのような操作性のよさがまず印象的だった。無理なく手を伸ばした場所だし、タッチ操作にも、過敏過ぎず鈍くない自然な反応を示してくれる。また画面に現れる操作ボタンは大きく、純正らしくクルマの他の操作/表示部とセンスよくコーディネートされたモノトーンのため、目にうるさいこともない。目的地設定、地図表示切り替えなど、カーナビで操作頻度の高い機能がメニューバー内に並べられ、ストレスなく操作が可能な点も、カーナビユーザーの心理をとらえている。一見シンプルそうだが実は高機能/高性能でスマートなところがVWらしい。17万8500円という価格設定に対し、内容、完成度、スマートさは、間違いなくそれ以上の価値があると思えた。

なお外観では、いわゆるシャークフィン型のGPS内蔵アンテナをルーフ上に採用。フロントライセンスプレート下に見える、ミリ波レーダー照射部形状も、従来の丸形から角形に変わっている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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