三菱重工業は11月18日、モーターグレーダー事業をトルコの建設機械大手、ヒドロメック社に譲渡すると発表した。
今回の譲渡は、ドメイン制導入に伴う事業の選択と集中を推進したい三菱重工と事業の拡大を目論むヒドロメック社の思いが一致。整地作業に用いる建設機械であるモーターグレーダー事業を有償で譲渡する。譲渡の範囲は、モーターグレーダーの技術・設計、サービス事業のほか、これまで主として中東・東南アジア向け製品の供給を行ってきたタイ生産拠点を含む。
三菱重工は2012年第1四半期に、油圧ショベルなどの建設機械事業を米国キャタピラー社に譲渡して以降も、モーターグレーダー事業を堅調に維持してきたが、事業の選択と集中の一層の推進をはかるため、事業譲渡を決定した。
三菱重工はタイ生産拠点の譲渡に当たり、全株式をヒドロメック社に譲渡するが、今後も一定期間、ヒドロメック社に対する技術サポートや部品の供給を行っていく。また、国内外の顧客に対するアフターサービスサポートについても、ヒドロメック社と協力しながら一定期間実施していく方針。
