【マツダ CX-5 一部改良】走る喜びと2WDに迫る燃費性能を実現した4WDシステム

自動車 ニューモデル 新型車
マツダ CX-5 XD L Package
マツダ CX-5 XD L Package 全 24 枚 拡大写真

マツダはクロスオーバーSUV『CX-5』を一部改良し10月17日から発売した。

先日行われた改良モデルの試乗会において、ドライブトレイン開発部 ドライブライン開発グループの八木康氏に、CX-5に搭載された4WDシステムについての話を伺うことができた。TVCMでは”どんな道でも、人とクルマは、ひとつになれる。”と謳うその4WDシステム。いったいどのようなシステムなのであろうか。

まず同氏はCX-5の4WDを正しく理解してもらいたいと話した。「CX-5の4WDは、不安定な路面状況においても、安心して人馬一体の走る喜びを提供しながら、2WDに迫る実用燃費を達成することを目標に開発を行いました。世間では、電子制御の”なんちゃって”4WDであるとか、他社メーカーには劣るだとか、前輪が滑ってから4WDになる生活4駆だという風に思われていますが、それは違います」と言う。

ではどのようなシステムなのか。キーとなるのは「前輪スリップ予兆検知システム」である。これは、車体の速度と前輪の速度を高精度で検知することで、スリップする予兆をクルマが察知し、ドライバーがスリップに気付く前に後輪のトルクを増大させるものである。

もう1つのキーが、タイムラグがゼロのトルク制御システム。これは、燃費に影響しないほどのごくわずかなトルクを後輪に予めかけておくことで、後輪にトルクをかけた際のレスポンスを向上させるシステムだ。

これらのシステムを使い、刻々と変化する路面状況とドライバーの運転意図をクルマ側が検知することで、後輪のトルクを2WD相当から直結4WD相当までコントロールしエネルギーロスを細小にするのがマツダの4WDシステムなのである。

同氏は最後に「今回の改良では4WDシステムの変更は行っていません。2年前に発表した時と同じシステムです。技術者としてそれだけこのシステムに自信があります。ぜひ本当の雪道などで体験していただきたい」と述べていた。

《橋本 隆志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、第3世代e-POWER向けエンジンに世界初技術…コールドスプレー工法バルブシート採用
  2. 「マークXの面影が…」タイで発表された新型「ヤリスセダン」がかっこいいと話題に!「教習車にも」の声
  3. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  4. いすゞ細井社長、「1年1年積み上げていけば収益は出てくる体制になっている」
  5. かつてのテラノ…日産『パスファインダー』改良新型、これが最終デザインだ! 新エンジン導入も?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る