ドイツの自動車大手、ダイムラーは11月19日、中国北京市において、現地合弁パートナーの北京汽車集団(BAIC)の乗用車部門、北京汽車の株式12%を取得する調印式を行った。
すでにダイムラーと北京汽車は、中国合弁会社の北京ベンツ設立。現在、『Cクラス』と『Eクラス』、『GLKクラス』を現地生産しており、2012年には年間およそ10万台を組み立てた。2015年までに、年産台数を20万台以上へ引き上げる計画で、将来的には、『GLAクラス』も現地生産車に加える予定。
ダイムラーによる北京汽車の株式取得は、両社の関係をいっそう緊密にするのが狙い。2013年2月、ダイムラーは北京汽車の株式を取得すると発表。今回、中国政府からの認可が得られたことを受けて、調印式が行われた。
北京汽車は近い将来、株式を公開する予定だが、ダイムラーがその株式の12%を取得する。さらにダイムラーは、北京汽車の取締役会に、2名の取締役を派遣する。また同時に、北京汽車は、北京ベンツへの出資比率を引き上げる。従来は折半出資だったが、北京汽車の北京ベンツへの出資比率は1%高められ、51%となる。
ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、「戦略的な投資が、中国市場と合弁パートナーに対する我々の長期的なコミットメントの証となる」と述べた。