「米国市場でうちは潜在力を十分発揮していない」。日産自動車のカルロス・ゴーン社長は11月20日の記者会見で、米国での販売について聞かれ、こう答えた。
それも頷ける話で、なにしろ日系ライバルメーカーに市場占有率で大きく水をあけられているからだ。日産はトヨタと同じぐらいのラインナップをそろえていながら、市場占有率はトヨタの14%に対して7.5%。ホンダと比べても、日産のほうがラインナップが多いにもかかわらず、ホンダのそれは11%で日産よりも3.5ポイントも多い。
負けず嫌いのゴーン社長にとっては、それが我慢ならない様子で、「これから販売を拡大し、目標の10%を達成する」と強調。日産が持っている潜在力を発揮すれば、それが十分可能とのことだ。
「中国では、日系メーカーでリーダーになっており、メキシコでも市場占有率は25%で、2位に大差をつけている。ナンバーワンにするやり方はわかっているんです。あとは実行あるのみ」とゴーン社長は力強く語った。