JR西日本、500系「こだま」の4列シートを拡充…指定席も2両に

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新大阪駅で発車を待つ500系『こだま』。12月19日以降は4列席を現在の6号車から4~6号車に拡充する。
新大阪駅で発車を待つ500系『こだま』。12月19日以降は4列席を現在の6号車から4~6号車に拡充する。 全 2 枚 拡大写真

JR西日本は11月22日、山陽新幹線『こだま』で運用している500系の4列席を増やすと発表した。12月19日までに全ての編成の4~6号車を4列席にする。

山陽新幹線の『こだま』は、主に8両編成のN700系・700系・500系で運転されているが、車種によって座席の設備などが異なる。N700系と700系は1~3号車が5列席、4~8号車が4列席で、座席区分は原則として1~4号車と7・8号車が普通車自由席、5号車が普通車指定席、6号車が普通車指定席またはグリーン車指定席となっている。これに対して500系は6号車のみ4列席で、それ以外の車両は全て5列席。座席区分も原則として6号車のみ普通車指定席となっている。

JR西日本は500系の快適性の向上を図るため、10月中旬から4列席を拡充する改造工事を全8編成で順次進めており、12月19日以降は全ての500系編成の4~6号車が4列席になる予定。4列席は700系「レールスター」の普通車指定席で使用しているものと同じで、座席幅や座面の奥行きが現在の5列席より約3cm拡大する。

これに伴い、500系『こだま』の普通車指定席も12月19日から5・6号車の2両に変更する。また、本年度の年末年始期間中は8両編成のN700系・700系も含めた一部の『こだま』の普通車指定席を4号車にも拡大して運転する。

山陽新幹線『こだま』の利用者はここ数年、増加が続いている。2012年度は2008年度と比較して約1.5倍の利用があり、このうち指定席の利用は約3倍に増えた。本年度も増加が続いており、10月末時点の利用者は2012年度に比べ11%の増加。指定席に限ると27%増えている。

《草町義和》

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