水素供給・利用技術研究組合=HySUTは、東京モーターショーで燃料電池車X-TRAIL FCVのカットモデルと水素ガスディスペンサーを展示した。
HySUTは、石油会社、ガス会社、自動車メーカー、重工メーカーなど19社・団体が、水素供給インフラと水素利用ビジネスの研究を共同で行うために設立した組合で、今回の東京モーターショーでは、水素利用の直近のターゲットである燃料電池車への水素供給をテーマに展示を行った。
HySUTの展示では、水素製造から水素輸送までをパネルで説明し、水素ガスを燃料電池車に充填する水素ディスペンサーを実物展示し、水素を燃料とする燃料電池車X-TRAIL FCVをカットモデルで展示し、その仕組みを概説した。
X-TRAIL FCVでは、後席床下に高圧水素タンクが配置され、前席床下の燃料電池スタックで発電し、その電力を車体前部にあるモーター・駆動系に供給する構造だ。
水素ガスディスペンサーは、通常のガソリン計量器に代わるもので、ホースの先にあるコネクタを車の水素充填口に差込み、水素を供給する。本体の側面には緊急停止ボタンが設けられている。
今回の東京モータショー13では、燃料電池車のコンセプトカーが複数発表されている。自動車各社の次世代を担う水素供給・利用技術の現状をHySUTブースで見ることができた。