JR四国、予讃線に新型特急電車「8600系」投入へ…2014年6月にも運転開始

鉄道 企業動向
JR四国が予讃線に投入する8600系の外観イメージ。2014年6月以降、高松~松山間の特急『いしづち』で営業運転を開始する。
JR四国が予讃線に投入する8600系の外観イメージ。2014年6月以降、高松~松山間の特急『いしづち』で営業運転を開始する。 全 5 枚 拡大写真
JR四国は11月25日、予讃線で運用している2000系特急形気動車の老朽化に伴い、置換用の新車として8600系特急形直流電車を新たに製造すると発表した。2014年6月以降、高松~松山間の特急『いしづち』で営業運転を開始する。

今回製造されるのは量産先行車の4両(2両編成2本)。片側に運転台を設置した2両で一つの編成を組み、一方はモーター付き・パンタグラフなし、もう一方はモーターなし・パンタグラフ付きの車両になる。

車両は「“レトロフューチャー”をコンセプトに、ノスタルジックな鉄道車両のイメージを『未来特急』としてデザイン」した。従来の車両デザインは車両開発担当者と車両メーカーで行っていたが、今回は建築デザインの経験があるJR四国の社員が、メーカーと共同でデザインを行ったという。

座席は背もたれと連動して座面が前方にスライドするリクライニング機構を採用し、座り心地の向上を図る。各座席にはコンセント・可動式枕・ドリンクホルダー・コートフックなどを設置。さらにノートパソコンなどの利用を考慮してテーブルを大型化する。

車内表示器はフルカラータイプ、客室照明はLED照明をそれぞれ採用し、消費電力の削減とメンテナンスの軽減を図る。車いす対応多機能トイレにはオストメイト対応設備やウォシュレット、ベビーベット、ベビーキープ、フィッティングボードなどを設置する。このほか、非常通報装置(SOSボタン)と防犯カメラを車内に設置する。

最高速度は130km/hとし、制御方式は発電・回生ブレーキ付きのVVVFインバーター制御、モーターは全閉外扇式三相かご形誘導電動機を採用する。また、車体傾斜機構には空気バネ車体傾斜方式を採用し、台車構造の簡素化による省メンテナンス化を図る。

《草町義和》

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