クライスラーグループ、2013年内のIPO実施を見合わせ…フィアットが発表

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クライスラーグループの米国本社
クライスラーグループの米国本社 全 2 枚 拡大写真

米国の自動車大手、クライスラーグループ。年内にもIPO(新規株式公開)を行うと見られていた同社が、これを見合わせることが分かった。

これは11月25日、クライスラーグループの親会社で、イタリアの自動車大手、フィアットが明らかにしたもの。同社は、「フィアット取締役会は、クライスラーグループの年内のIPO実施を見送ると決定した」と発表している。

2009年4月、クライスラーグループは経営破綻。同年5月、イタリアの自動車大手、フィアットと資本提携を結んだ。その後、フィアットは、クライスラーグループへの出資比率を段階的に引き上げ。現在、クライスラーグループの全株式の58.5%を、フィアットが保有している。

また、クライスラーグループは2013年9月下旬、株式の再上場をSEC(米国証券取引委員会)に申請。再上場は、UAW(全米自動車労組)の退職者向け医療保険基金(VEBA)が保有するクライスラーグループの全株式の41.5%の一部を、新規公開する形で行う予定。

今回、フィアット取締役会が、クライスラーグループの年内のIPO実施を見送った理由は公表されていない。フィアットは、「引き続きクライスラーグループとVEBAとの交渉進展を支援する。2014年第1四半期(1-3月)には、IPOを実施できるよう、クライスラーグループが必要な取り組みを続けることを期待する」とコメントしている。

《森脇稔》

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