【COTY 選考コメント】独自の風合いと質感が個性を伝えてくる…桂伸一

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ボルボ・V40 T4
ボルボ・V40 T4 全 8 枚 拡大写真

10ベストにノミネートはされなかったが、メルセデス・ベンツ『Aクラス』、アウディ『A3』を含め、今年はCセグメントの当たり年。選考基準に「自分で買うか?」、を加えて自問自答した結果がこれだ。

クルマはカッコが命だと思う者にとって、近代ボルボの躍動感溢れる造形と、特にリアビューが魅力的な『V40』は、今年市販されたモデルのなかで断トツのトップのスタイリングだと思う。インテリアも北欧家具を思わせる独自の風合いと質感が,他のどのクルマとも違う個性を伝えてくる。走りはもっともベーシックなグレードが,軽快な走りと爽快なハンドリングを示す。T5エンジンは魅力だが、V40には4気筒がベストマッチ。

次点は『フィット』と『ゴルフ』で悩んだ。低床が生む室内空間の広がりと、モーター走行を可能とした新しいハイブリッドとツインクラッチ式ミッションを組み合せた、過去にない難題に挑戦した精神を評価して加点。ゴルフは言わずもがな。誰が乗ってもその操縦性の良さが実感できる素晴らしさ。しかしそこに華がない事が最高評価にならない要因。

『アウトランダーPHEV』は、EV走行を主体にするレンジエクステンダー感覚のハイブリッド技術を高く評価。

『アテンザ』は、コンセプトカーのデザインがそのまま量産モデルになった好例。好評のスカイDを搭載したことも魅力。

両車への配点はともに2点。評価として少な過ぎる!? そこが現行の採点方法に、そろそろ無理が生じているのかも知れない。

ボルボ『V40』:10点
ホンダ『フィット』6点
VW『ゴルフ』:5点
三菱『アウトランダーPHEV』:2点
マツダ『アテンザ』:2点

桂伸一 │ モータージャーナリスト/レーシングドライバー/AJAJ会員
国産車全般から輸入車まで広範囲に試乗してユーザー目線、乗った雰囲気が伝えられるレポートを目指している。乗れて、語れないことには始まらない職種なので、ドライビングスキル向上も含め、幼少の頃からの憧れの職業であったレーシングドライバーを目指し、実現した。ただし、その肩書きは、近年、ドイツ・ニュルブルクリンク24時間レースでのみで、と但し書きの必要だが、海外メーカーに対しては、ニュルでのレース経験というだけで、一目置かれる。

《桂伸一》

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