トヨタ 86 がAWDのモンスターEVに…パイクスピークマシンの技術を応用

自動車 ニューモデル モビリティ
テスラベースのしまじろうカー
テスラベースのしまじろうカー 全 16 枚 拡大写真

お台場モーターフェスでは、SIM-Drive開発の86ベースのEV『SIM-86e』の展示が行われていた。86ベースとあって4輪が独立モーターで駆動されるスポーティーなEVとなっている。

【画像全16枚】

SIM-86eの開発には、じつはタジマモーターコーポレーション(TMC)がパイクスピーク用の競技車両として開発しているE-RUNNERの技術が活かされている。TMC代表取締役会長でありSIM-Drive代表取締役社長であり、E-RUNNERのドライバーでもある田嶋伸博氏は

「ウチはツインエンジンの4WDの車両を開発していたときから、複数パワーソースや4輪の独立した制御技術などやってました。SIM-86eにはE-RUNNERで培った制御ノウハウも生かされています。」

と説明する。

その田嶋氏に2014年のパイクスピークについても聞いてみた。

「今年は一部ウェット路面がありタイムが伸びなかったところがありました。来年はドライコンディションならコースレコード更新が可能だと思っています。来年の車での取り組みは、急速充電に対応させることです。これの意味は、やはり市販用EVへの技術フィードバックです。実用性や緊急時を考えるとEVの急速充電は必要です。過酷なモータースポーツでも対応する急速充電技術は必ず市販EVに役立ちますから。」

とのことだ。田嶋氏によれば、発展途上のEVはF1やサーキットレースと違ってモータースポーツでの技術開発を市販車にフィードバックする余地が多く、EVレース等の実用面での効果を強く感じているそうだ。

事実、TMCやSIM-Driveでは超小型モビリティや市販車ベースのオンボードEV(SIM-86eもそのひとつ)、EVプラットフォームの開発に力を入れており、会場でも多数展示されていた。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. 話題の日産の新型セダン『N7』がお目見え! 日本導入に期待せざるを得ない…ジャパンモビリティショー2025
  3. シトロエンの超小型EV『アミ』、初のマットブラック仕様「ダークサイド」登場…約157万円から
  4. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  5. ルノー『クリオ』新型、フランスで受注開始…約350万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る