【プジョー 208 XY 試乗】特徴ある内外装に、6速MT車だけの設定で軽快な走りを実現…松下宏

試乗記 輸入車
プジョー 208 XY
プジョー 208 XY 全 10 枚 拡大写真

2012年に発売されたプジョー『208』はやや苦戦気味の販売状況にある。日本市場にジャストフィットする仕様が用意されていないためだ。そんな中で設定されたのが『208 XY』で、これも完全に日本向けとはいいにくいが、独特の存在感を持つモデルである。

プジョー208を最初に見たのはジュネーブショーの会場だったが、モーターショーの会場内においても存在感を発揮していた。

『208 GTi』がスポーティな方向のモデルとなるのに対し、XYはデザインや質感などを重視した本物志向のモデルとなる。このため、内外装に専用の仕様がいろいろと用意されている。中にはGTiと共通のものもあるが、XYならではの仕様も多い。

個々に特徴点を指摘はしないが、内外装にはいろいろな違いが設けられていて、XYを選ぶユーザーが満足感をもって所有できるような雰囲気作りがなされている。大型のガラスサンルーフや本革とファブリックのコンビシートなどは大きな相違点である。

搭載エンジンは直列4気筒1.6リットルの直噴ターボ仕様で、6速MTと組み合わされる。ラグジュアリー志向のXYなのだから、日本では6速ATとの組み合わせで乗りたいところだが、残念ながらその設定はない。

ただ、この6速MTはとても具合が良くて、シフト操作をすると適度なストロークですぽすぽと入る感じ。ミッションの扱いやすさから、ワインディングなどを気持ち良く走れる。パワーは115kWで、トルクは240N・mと十分な性能を持つ。コンパクトな208のボディに対して余裕の性能である。

17インチのポテンザRE050Aを履いた足回りはしっかりした感じの乗り味で、快適な乗り心地もスポイルされておらず、これまたいい具合だった。試乗日は雨天だったが、ドライの路面ならもっと気持ち良く走れたと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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