ゼネラルモーターズ・ジャパンは、キャデラック新型『CTS』を2014年4月12日より発売する。
先代のCTSには、セダン・クーペ・スポーツワゴンの全ボディタイプで右ハンドルが選べるようになっていたが、今回の新型は左ハンドルのみの設定となっている。
右ハンドルの設定が無くなった背景を、GMジャパン・コミュニケーションズディレクターのジョージ・ハンセン氏に尋ねた。
----:今回の新型CTSは左ハンドルのみの設定ですね。
ハンセン:開発したのは左ハンドルのみです。キャデラックにおける右ハンドルの海外市場は、日本以外には英国(しかも少数)のみです。インドや東南アジア諸国では展開していないので、まずは日本に左を導入しました。
----:国内での売れ行き次第では右の導入は検討しますか。
ハンセン:(今回のCTSは)右ハンドルは初めから設定しない方向で開発されています。右を導入する場合は設計段階で決定するので、今のところは考えていません。BMWやメルセデスのように売上を伸ばそうと思えば導入はしますが、我々はニッチな市場(特定の需要)を見ているので、左を好むお客様がまだ充分にいるのではないかと思っています。
シボレー『ソニック』や『キャプティバ』といったコンパクトカーや若者向けの車種には右を導入しています。CTSほどのクラスを買う年齢層はニッチ市場に需要があるので、特に左右のこだわりはないです。
GMブランドでも高級志向の高いキャデラック。各車のターゲットユーザーによって、設定されるハンドルの位置は変わるようだ。
ちなみに、セダンに続く『CTSクーペ』・『CTSスポーツワゴン』に関しても、ハンドルの設定についてはまだわからないという。