日本民営鉄道協会やJR各社など全国の鉄道事業者76社局は、乗客同士のトラブルや鉄道係員への暴力防止を訴える「暴力行為防止ポスター『STOP暴力』」を共同で制作、12月9日から各社の駅や車内に掲出する。飲酒の機会が増える年末年始に重点的にPRを行う。
日本民営鉄道協会が12月5日に発表した、2013年度上期(4月~9月)の鉄道係員に対する暴力行為の件数・発生状況によると、大手民鉄16社で同期間に発生した暴力行為は110件。前年同期比では7件減少したものの、10年前と比較すると66件も増加しているほか、2008年度以降は100件を下回った年がなく深刻な状況が続いている。
加害者の年齢層は30~40代を中心に幅広く分布しているものの、全体の6割を超す73件は飲酒した加害者によるもので、発生時間帯は22時以降が54件とほぼ半数を占めている。
ポスターは黄色地に自動改札機を描き「STOP暴力」の文字を大きく配したデザイン。飲酒の機会が増える年末年始期に向け「お酒は理由にならない!暴力は犯罪です」とのメッセージも入っている。各社の駅・車内で2014年2月8日まで掲出する。