【トヨタ カローラ ハイブリッド 試乗】カローラらしい走りの質感や使い勝手の良さを確保…松下宏

試乗記 国産車
トヨタ カローラ ハイブリッド
トヨタ カローラ ハイブリッド 全 13 枚 拡大写真

現行『カローラ』は海外向けとは異なる専用モデルになり、ヴィッツ系の基本プラットホームを採用する。同じプラットホームを使ったクルマにアクアがあり、アクアのハイブリッドシステムを移植したカローラハイブリッドが登場した。

【画像全13枚】

カローラハイブリッドは車両重量がやや重くなるため燃費ではアクアにわずかに及ばないものの、30.0km/リットルを超える燃費は十分に立派な数値である。

ハイブリッド車の外観は、ガソリン車との違いが少なめで、専用のフロントグリルやブルーのエンブレムなどが異なるだけだ。インテリアは4.2インチのカラー液晶を組み込んだ専用メーターが採用され、多彩な情報が表示される。このメーターは見やすくて良い。

ニッケル水素電池はコンパクトにまとめて後席のシート下に搭載された。なので、後席の居住空間はベースのガソリン車と同じだし、アクシオのトランク容量は451リットルで、フィールダーのラゲッジスペースは標準で407リットル、リヤシートを倒すと872リットルだから、いずれもガソリン車と変わらない。

カローラのハイブリッド車はとても良く走るクルマという印象だった。トヨタのハイブリッド車としてはアクセルワークに対するダイレクト感があり、良く走るクルマという印象につながった。

首都高の都心環状線を走らせても、流れるクルマの間を縫ってすいすいと駆け抜けていく、そんな感覚の走りが普通に得られるのだ。それでいて燃費が良い。

特に燃費を意識せずに走らせてもというか、試乗なのでどちらかといえば元気良く走らせるような走り方をすることが多かったのに、確実に20.0km/リットル以上の燃費が出る感じだった。

静粛性の高さなど、走りの質感も満足できるレベルだった。吸遮音材を追加配置したほか、高遮音性ガラスを採用したことなどによって、ハイブリッド車らしい静かで快適な走りを実現している。乗り心地や操縦安定性も含めて、アクアとは明確に異なる走りを実現する。

ただし、カローラハイブリッドの価格はけっこう高めの水準だ。アクアに比べると相当に高く、プリウスよりは安いものの、価格差は意外に小さい。もう少し安ければ、無条件でカローラハイブリッドをイチ推しにするところだが、この価格設定だとアクアやプリウスと比べて迷いながら選ぶことになる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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