国土交通省は12月19日、小名浜港を全国初となる特定貨物輸入拠点港湾(石炭)に指定したと発表した。
同日、国土交通大臣室で指定書交付式を行い、太田国土交通大臣から佐藤福島県知事に対し、指定書を手渡した。
今年6月、石炭のばら積み貨物の輸入拠点を形成するため、国土交通大臣が指定した港湾(特定貨物輸入拠点港湾)の港湾施設整備にかかる協定制度を創設するなどを内容とする「港湾法の一部を改正する法律」が成立・交付された。
これに伴って、特定貨物輸入拠点港湾に指定された小名浜港は、特定利用推進計画に定められた事業を実施する者が政府の補助を受けて取得した荷さばき施設などに対して課する固定資産税、都市計画税が軽減される。
また、規定された港湾区域内で工事など、許可を要する事業は、記載した特定利用推進計画が公表された場合、事業の許可があったものとみなされる。
輸入ばら積み貨物の積卸しを共同化するために、必要な施設の所有者が施設の整備または管理に関する協定(共同化促進施設協定)を締結し、港湾管理者の認可を受けた場合、公告のあった後、施設の所有者となった者に対しても、協定の効力があるものとされる。