【BMW435i Mスポーツ試乗】クーペでもしっとりした乗り心地…諸星陽一

自動車 ニューモデル 新型車
BMW 435i
BMW 435i 全 19 枚 拡大写真

BMWの『4シリーズ』は『3シリーズ』から分岐したモデル。

【画像全19枚】

以前、BMWは3シリーズのなかにセダン、ワゴン、クーペ、カブリオレという数多くの車型を用意していたが、BMWは奇数のシリーズをセダンとワゴン、偶数のシリーズをクーペやカブリオレというようにネーミングしていくことになっている。つまり4シリーズは3シリーズクーペの後継モデルというわけだ。

さて、サンプルとして試乗したのは306馬力の3リットル6気筒エンジンを搭載する435i。乗り始めてビックリするのは乗り味のしっとりとした感覚。3シリーズよりもずっと柔らかく、乗り心地がいい。日本車ならば2ドアやクーペは硬くするという思想なのだろうが、クーペでしなやかな足まわりを設定してくるということに、「やられた感」がわき上がる。実際、こうしたクーペに乗るのはある程度年齢が上の層。だったら、過敏なセッティングを好むわけももなく、この感じがベストだ。

柔らかい足だからといって、コーナリングなどがプアなワケではない。じつは試乗車の435にはアダプティブMサスペンションが装着されていて、ダンパーの減衰力がコントロールされている。このダンパーもおかげもあり、コーナーではしっかりと踏ん張り、高い横Gを発生させる。直線を走っていて感じた柔らかさもなく、ロールもよく抑えられている。微低速ではよく動き、それ以外の領域ではしっかりと粘るというわけだ。

今では3シリーズセダンでは選べなくなってしまった、直6エンジンが搭載されているのも435のセールスポイント。BMWは4気筒も十分によくできたエンジンなので、私はとくに6気筒に執着心はないが、6気筒好きの人にとってはこれも大きな魅力だ。

100km/h時のエンジン回転数は1700回転と低め。低速トルクもしっかりとあるエンジンは、発進からグングン加速してくれる。ミッションをマニュアル操作した際のレスポンスもよく気持ちよく走れる。

試乗車の価格は774万円。アダプティブMサスペンションなどオプションが装着された試乗車の状態では840万円弱。プレミアムクーペとしては妥当なレベルといえるが、クラスと車格を考慮すると絶対値としてはやはり高めだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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