国立天文台、「アルマ望遠鏡科学観測サイクル2」に過去最高の提案

宇宙 企業動向

国立天文台は、アルマ望遠鏡科学観測サイクル2に過去最多の観測提案があったと発表した。

10月24日~12月5日にアルマ望遠鏡の科学観測サイクル2観測提案を募集したところ、世界中から1382件の提案が寄せられた。これらに関わる天文学者の数は3000人を超える。また、アルマ望遠鏡プロジェクト自体の国際性を反映して、国際共同チームからの観測提案も数多く含まれている。

現在実施中の観測期間である、「サイクル1」に対する観測提案の応募数は1131件だった。アルマ望遠鏡に対する関心と支持が増したことを示している。

科学観測サイクル2は、2014年6月から17カ月にわたって実施される。

寄せられた観測提案は5つのカテゴリーに分類されており、最も応募数が多いのは「星間物質・星形成・星間化学(カテゴリー3)」分野で全体の26.3%を占めた。「銀河・活動銀河核(カテゴリー2)」分野も25.8%だったほか、「宇宙論・遠方宇宙(カテゴリー1)」が21.3%、「星周円盤・太陽系外惑星・太陽系(カテゴリー4)」が17.4%、「恒星進化と太陽(カテゴリー5)」分野が9.1%だった。

アルマ望遠鏡を運用する合同アルマ観測所のピエール・コックス所長は「多くの提案が寄せられたことは、アルマ望遠鏡が世界中の研究者コミュニティに支持され、関心を持たれているということの証」とコメント。

観測提案で要求された観測時間の総計は7314時間。今後、著名な天文学者など、80人で構成する審査委員会が、寄せられた観測提案を審査する。審査結果は2014年4月に公表する予定。

《レスポンス編集部》

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