フォルクスワーゲン(VW)グループジャパンの庄司茂社長は12月25日に発表した新型『ゴルフ ヴァリアント』について、「過去最高を上回る販売を目指し、VWの4つめのボリュームモデルにしたい」との考えを示した。
庄司社長は同日都内で開いた発表会で「今回のゴルフ ヴァリアントの導入は、私たちに新たな未来を見せてくれるのではないかと高い期待を寄せている。ゴルフ ヴァリアントの年間販売台数の過去最高は1996年の1万2461台だった。新型ゴルフ ヴァリアントではそれと同様もしくは上回る台数を目指していきたい」と述べた。
その上で「現在のVWのラインアップの主力は『ゴルフ』、『ポロ』、『up!』の3つのボリュームモデルと、エモーショナルなモデルとなる『ザ・ビートル』のスリープラスワンになる。しかし2014年はこのゴルフ ヴァリアントの導入で、4つめのボリュームモデルを加えて、フォープラスワンにしたいと考えている」と語った。
さらに「いまの自動車販売の傾向は軽自動車やハイブリッド車の大人気に対し、ミニバンが停滞している。来年は走行性能や安全性が高く、燃費も良く、荷室の使い方次第で生活が豊かになる、そんな毎日に彩りを与えるステーションワゴンがもう一度見直されて、ミニバンのお客様が多く乗り換えられるのではないか」との予測も披露した。
新型ゴルフ ヴァリアントの発売は2014年1月6日。1.4リットルエンジン搭載のハイラインと1.2リットルエンジン搭載のコンフォートラインの2グレード構成で、価格はそれぞれ322万5000円、269万5000円となっている。