【CES14】ルームミラー型Android端末が年内にも登場…テレマ機能も

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一見するとタダの“アドオン型ルームミラー”にしか見えない『Drive Agent Mirror』の試作機
一見するとタダの“アドオン型ルームミラー”にしか見えない『Drive Agent Mirror』の試作機 全 8 枚 拡大写真

昨年11月、東京モーターショーでドコモがパイオニアとの共同開発として参考出品されたAndroid OS採用のルームミラー型ドライブインフォ端末。CES2014では『Drive Agent Mirror』として登場した。製品はほぼ完成領域にあり、担当者によれば「年内の可能性大」とのことだった。

一言で言えば“スマートフォンの機能がルームミラー内に収まったもの”だ。本体には4G LTE通信モジュールやGPSレシーバーを内蔵し、スマフォのようにアプリを追加できる。ジャイロセンサーも内蔵したことで、カーナビ利用時はGPS信号をロストしても継続利用ができ、搭載したカメラ機能はドライブレコーダーとしても使える。もちろん、衝撃時にはデータ保存が自動的に行われるという。要はアプリ次第でいかようにも発展ができる“進化したルームミラー”なのだ。

本体は、ミラーの右側1/3に液晶ディスプレイを組み込むが、表示していないときは通常のアドオン型ワイドミラーと大きくは変わらない。しかし、よく見ると右側にはAndroid端末にあるホーム/メニューボタンなどが並び、その横には車内側を映し出すカメラも装備。反対側に回ると前方を映し出すカメラも備えられている。

操作は本体にあるタッチ式ボタンでも行えるが、基本は音声認識によって行うものとする。そのため、ステアリングに装着するコマンダーも付属。安全上、通常はここで音声入力の操作を行い、希望のアプリを利用する形となる。ニュースや天気予報といったテレマティクスサービスをはじめ、メールや各種SNS利用についても音声操作で行う。

走行中に渋滞情報を捉えればそれを画面とアラームで告知し、車線逸脱や先行車への異常接近時にも警告が行われる。日本ではすでにナビゲーションを備えた人に、通信機能を備えた“プラスα”としての役割を目指すが、アメリカではグーグルマップを使ったナビ機能も積極的に展開。行き先をグーグル検索し、そのまま目的地として設定してナビゲーションすることも想定しているという。

ただ、本体にはジャイロセンサーも備えていることから、日本でもアプリ次第でかなり高度なナビゲーション機能も期待できそう。パイオニアは日本で「ドライブネット用クレードル」にジャイロセンサーを備えたスマホ用クレードルを販売しているが、GPS信号をロストした際の対応も含め、これと同等の能力を備えているとみていいだろう。

取り付けは車両側のルームミラーに挟み込むだけの、まさに“アドオン型ルームミラー”と同じ感覚で取り付けられる。強いて言えば、電源だけをシガーライターソケットから回す必要があるものの、これもそれほど面倒な作業ではない。また、車載から取り外して、車外で使うことは想定されておらず、利用はあくまで車内。現段階で価格は決まっていないが、スマホのようにどこでも使えない分、割り引いた価格を期待したいところだ。

《会田肇》

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