デルタ航空、米国内線用ナローボディ機材225機の内装を刷新…B757-200・B737-800・A319・A320

航空 企業動向

デルタ航空は、2016年までに総額7億7000万ドルを投じて、米国内線用ナローボディ機材225機の内装を刷新すると発表した。

ボーイング757-200型機、737-800型機、エアバス319型機、320型機が対象。

全座席を薄型構造で可動式ヘッドレスト付きの「スリムラインシート」に変更し、各座席に電源を設置、化粧室やギャレーも一新して、機内の快適性向上を図る。

今回のナローボディ機材への投資計画は、米国内線のファーストクラス、エコノミークラスで一貫したサービスを提供し、航空機の運用効率を高め、顧客満足度の向上を図るのが目的。

ボーイング757-200型機56機の内装刷新は、全座席への個人用モニターの設置、衛星テレビ受信機能、全座席への電源設置、新ギャレーの導入、LEDライトを使用した機内照明、新デザインの化粧室、頭上の収納棚スペースの拡大など。

同社は、北米で初めて、機内持ち込み手荷物の収納スペースを50%以上拡大した新収納システムを導入する航空会社となる。米国内線専用の49機は、ファーストクラス20席、エコノミーコンフォート29席、エコノミー150席、計199席の仕様となり、国際線用7機はファーストクラス18席、エコノミーコンフォート28席、エコノミー151席、計197席となる。

ボーイング737-800型機43機の内装刷新は、全座席への個人用モニターの設置、衛星テレビ受信機能の追加、LEDライトを使用した機内照明、新デザインの化粧室の導入など。ファーストクラス16席、エコノミーコンフォート18席、エコノミー126席、計160席の仕様。内装刷新が完了すると、全73機のB737-800型機材は、各座席に衛星テレビ対応の個人用モニターと電源が装備される。

57機のA319型機と、69機のA320型機の内装は完全に刷新し、ファーストクラス、エコノミークラス両方に電源付きの新型シートを導入するほか、省スペースの新ギャレー、新デザインの化粧室、LEDライトを使用した機内照明を導入、従来より60%広い収納棚を設置する。

A319型機には新たに衛星テレビ対応の個人用モニターを設置する。内装刷新後の仕様は、ファーストクラス12席、エコノミーコンフォート18席、エコノミー102席、計132席となる。

A320型機の仕様はファーストクラス16席、エコノミーコンフォート18席、エコノミー126席、計160席となる。エコノミーコンフォート席のピッチは34インチ、エコノミークラスの座席ピッチは31インチになり、エコノミークラスの座席幅は現在の17.2インチから18インチに広がる。

デルタ航空では、2010年以降、総額30億ドルを投じて機内環境や、空港設備の改善、テクノロジーの導入に投資してきた。太平洋横断路線で運航しているワイドボディ機はすべて、2013年夏までに全座席通路側のフルフラットベッドシートの導入を完了しており、2013年末にはB747-400型機16機、B777型機18機、B767-400ER型機21機の内装刷新を完了した。

また、B767-300ER機58機、A330型機32機を含む、国際線用機材全140機の内装刷新は2014年半ばまでに完了する予定で、アメリカ大陸横断路線用の全機材へのフルフラットベッドシート導入は2015年夏までに完了する予定。

ニューヨークJFK空港の第4ターミナル拡張やアトランタ空港の新国際線ターミナル開設にも投資し、ニューヨーク・ラガーディア空港のターミナルC/D拡張プロジェクトに1億ドル超を投じている。

世界に50以上ある空港ラウンジ「デルタ・スカイクラブ」の新設や改修、40以上の空港で搭乗ゲート付近への充電ステーションの設置、アプリケーション「Fly Delta」のアップデートも、総額30億ドルの投資プロジェクトに含まれている。

同社は、米国航空会社として唯一、2014年半ばまでに国際線長距離路線の全座席に個人用エンターテインメントシステムを完備し、ビジネスクラスに全席通路側のフルフラットベッドシートを導入する計画。

デルタ航空のグレン・ホーエンスタイン執行副社長兼最高収益責任者(CRO)は「デルタ航空は2010年の開始からからわずか6年で、すべての保有機材の内装を完了する予定で、顧客にはより快適に、機内で仕事をしたり、くつろいだり、機内エンターテインメントを楽しんだり、思い思いに過ごしていただけるようになる」としている。

《レスポンス編集部》

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