米国の自動車大手、クライスラーグループのSRTブランドは1月12日、SRT『バイパー』の新仕様を1月13日(日本時間1月13日深夜)、米国で開幕するデトロイトモーターショー14でワールドプレミアすると発表した。
SRTバイパーは2012年4月、ニューヨークモーターショー12でデビュー。従来のダッジ『バイパー』の後継車だ。SRTとは、クライスラーグループの高性能車開発部門で、ストリート&レーシング・テクノロジーを意味する。
SRTバイパーには、現在のダウンサイジングトレンドとは無縁の大排気量V型10気筒ガソリンエンジンを搭載。このV10は従来通り、排気量は8.4リットル。しかし、ピストンやインテークマニホールド、エグゾーストバルブなどに、大幅な改良を受けており、最大出力は640ps、最大トルクは83kgmを引き出す。これは先代比で、40ps、5.5kgm強化された計算。SRTによると、自然吸気エンジンとしては世界最強のトルクを誇るという。
動力性能は刺激的。SRTバイパーは0‐96km/h加速を3秒以下で駆け抜け、最高速は331km/hに到達する。0‐400m加速は11秒台半ば。世界屈指の性能といえる。
デトロイトモーターショー14では、SRTバイパーに、「ストライカーグリーン」と呼ばれる新色を設定し、初公開する予定。2008年のバイパーに用意されていた「スネイク スキングリーン」の発展色で、非常に鮮やかなのが特徴。3層コートの特別塗装は、8時間かけて手作業で入念に仕上げられ、バイパーのグラマラスなラインを引き立てている。ダッシュボードには、専用エンブレムも付く。