日立など、クラウドを活用したダンプトラックなどの運行管理システムの実証プロジェクトを実施

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日立グループ、クラウドを活用した鉱山運行管理システムの実証プロジェクトを実施
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日立製作所と、日立建機子会社で鉱山運行管理システムを手がけるカナダのウェンコ・インターナショナル・マイニング・システムズは、クラウドを活用してダンプトラックの運行管理を効率化するための実証プロジェクトを開始すると発表した。

日立のクラウド技術を新たに導入した、ウェンコの鉱山運行管理システム「フリート・マネジメント・システム(FMS)」を、カナダの大手資源会社テック・リソースズの鉱山開発現場に適用し、ダンプトラックやショベルなどの鉱山機械の運行管理を効率化、高度化するための概念実証プロジェクトを開始する。

具体的には、テックが手がける、数km四方におよぶ、広大な鉱山現場の1つに、今回開発したクラウドサービス型のFMSを適用し、1月20日から約40日間、プロジェクトを共同で推進する。

今回のプロジェクトでは、日立が北米に持つデータセンターに、ウェンコのFMSのシステム基盤を構築し、クラウドサービスの形態でインターネットを介して、カナダ・ブリティッシュコロンビア州にあるテックの施設にFMSを提供、システムの性能を検証する。FMSは、鉱山の現場のダンプトラックやショベルなどの鉱山機械に搭載し、車載コンピューター上にオペレーターへの運行指示を表示することで、ダンプトラックやショベルを効率的に運用する。

FMSは通常、鉱山の現場ごとに構築、運用しているが、今回のプロジェクトでは、クラウドサービス型のFMSにより、遠隔地の一施設から複数の鉱山を管理し、運行指示を出すことが可能であることを実証する。これにより、FMSの導入・運用コストの低減が見込めることから、従来は導入が難しかった小規模鉱山などへの導入拡大が見込まれる。

日立とウェンコは、テックとともに、今回のプロジェクトの成功と今後の本格的な適用に向けて、運用や技術面の課題などを検証する。

日立は今回の検証結果を分析・活用し、マイニング業界に向けた新たなソリューション「インテリジェント・オペレーションズ・フォー・マイニング」の開発を推進する。

《レスポンス編集部》

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