2014年1月13日、米上下両院は2014年の包括的歳出法案に合意し、9月30日までの予算が成立する見通しとなっている。同法案で、NASA アメリカ航空宇宙局の予算は176億ドルとなる。
NASA予算の要求額は177億ドルで、要求額に近い予算となった。NASAの予算を減額する圧力は強く、一時は160億ドルと大幅に縮小される可能性もあったが、法案では2013年より1億2000万ドル増額となっている。
176億ドルのうち41億ドルは「探査(Exploration)」にあてられたもの。この分野には、NASAが2014年に試験打ち上げを予定している「Orion(オライオン)」有人宇宙船の開発費11億9700万ドル、オライオン宇宙船の打ち上げロケット「SLS(Space Launch System)」の本体と地上設備を合わせた開発費19億1800万ドルなどが含まれる。
惑星探査など「科学(Science)」分野の予算は52億ドル。この分野には、2018年打ち上げを予定しているジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の開発費6億5820万ドルなどが含まれている。