宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、陸域観測技術衛星(ALOS)が取得した全球PALSARデータを処理して25m分解能の全球PALSARモザイク画像を、光学衛星や現地データを参考に分類し、新森林・非森林マップを作成した。
JAXAでは、ALOSを使って2007年から2010年にかけて全球PALSARデータを取得してきた。これを高精度処理して、25m分解能の全球PALSARモザイク画像を作成してきた。
これを使って、全球の森林・非森林マップを試験的に作成してきたが、PALSARモザイク画像を地域毎・年代毎に詳細に評価し、Google Earth画像や現地データを参考とした分類を行い、新森林・非森林マップ(検証済み版)を作成した。
森林・非森林マップは、森林土地利用の時間的な変化を把握し、地球温暖化の要因の特定を推進する上で、非常に重要な基礎情報となる。このマップは、3種類の検証データと比較した結果、約90%の精度を持つことを確認したとしている。
JAXAではL-band SARデータが森林解析に使用されることを期待して、50m分解能のデータ(PALSARモザイクデータ及び森林・非森林データ)を公開する。