不二越が発表した2013年11月期連結決算は、経常利益が前年同期比28.4%増の116億9800万円と増益となった。
売上高は、海外の現地顧客を中心とした新規開拓や、新商品の投入、既存商品ラインナップの拡充効果で同2.0%増の1756億9700万円と小幅な増収となった。
機械工具事業では、自動車や航空機、産業機械分野における国内外の需要を取り込んだのに加え、工具やロボットの新商品投入が奏功して増収となった。
部品事業は、自動車や建設機械分野の需要回復を受けて、部品トータルの売上げは増収となった。
収益は、上期における操業度の悪化と、販売価格の下落、原材料価格の上昇の影響があったものの、円高是正による輸出採算の改善に加え、生産性の向上をはじめとしたトータルコストダウンの成果もあって営業利益は同16.0%増の123億3800万円となった。当期純利益は同46.3%増の67億0600万円と大幅増益となった。
今期の通期業績見通しは、北米や新興国市場を中心に、自動車、建設機械、航空機分野の需要拡大が見込まれるとともに、産業機械・市販分野でも、回復する見通し。このため、売上高は同16.7%増の2050億円、営業利益が同37.8%増の170億円、経常利益が同36.8%増の160億円、純利益が同49.1%増の100億円となる見通し。