トヨタ博物館、企画展「パブリカスポーツ復元の軌跡」4月6日まで

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トヨタ博物館・パブリカスポーツ復元の軌跡
トヨタ博物館・パブリカスポーツ復元の軌跡 全 13 枚 拡大写真

1月18日から愛知県長久手市のトヨタ博物館で、企画展「パブリカスポーツ復元の軌跡~夢を繋ぐ~」が始まった。2012年7月に公表された「パブリカスポーツ復元車」の完成までの過程を紹介するもので、スケールモデルや復元車がパネル展示や映像とともに展示されている。

『パブリカ スポーツ』は1962年の第9回東京自動車ショーに展示された車両で、大衆車『パブリカ』のシャシーやエンジンを流用し、軽量で空力に優れたボディやスライド式キャノピーを採用した実験研究両として作られた。ショーで好評を得た結果、65年にはトヨタ『スポーツ800』に発展して発売されているが、パブリカ スポーツそのものは廃棄されてしまっていた。復元プロジェクトはこれをゼロから見事現代に蘇らせたものだ。

当時のショーでパブリカ スポーツを見たことからトヨタに入社したという、復元プロジェクトの中心人物が諸星和夫氏。1940年生まれで元トヨタ自動車デザイン本部副本部長の諸星氏を中心とした復元開始からの完成までの変遷、途中で作られた数種類の1/5スケールモデル、1/1拡大模型、パブリカ スポーツ復元車、トヨタスポーツ800と同車の浮谷東次郎レース仕様のレプリカ車両などが、同博物館二階フロアに4ゾーンに分かれて展示されている。

今も多くのマニアに愛されているトヨタスポーツ800だが、パブリカ スポーツはそのベースとなるクルマと思われている。しかし実際には市販を考えて作られたのではなく、戦時中には航空機を開発していた初代カローラ主査長谷川龍雄氏が、航空機の技術を転用し、理想を求め作った「実験車両」であったことが明らかにされている。そうしたパブリカ スポーツを、図面もないところから当時のままに再現するため巻き起こったドラマも、この展示の見どころだ。企画展の会期は4月6日まで。

《水野誠志朗@DAYS》

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