JALパック、海外渡航自由化50年を記念した特別ツアーをラインナップ
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同社によると、日本で海外渡航が自由化され、観光目的で旅行ができるようになったのは1964年4月。自由化されても言葉の壁や習慣の違いもあって、実際に旅行へ出かけられる人は少なかったが、航空券やホテルまで一括で予約し、日本語の話せるツアーコンダクターと共に海外へ出るというパッケージツアーを企画・販売したのはジャルパックが先駆けだった。
JALパックとして企画された最初のツアーは自由化から1年後の1965年4月に出発した「ヨーロッパ16日間」で、大卒の初任給が約2万円、サラリーマンの年収が約45万円という時代に67万5000円という高額なものだった。現在の貨幣価値に換算すると約700万円になる。
2014年度は自由化から50年、同時にJALパックプランドの誕生からも50年となるため、同社は「JALパックにしかできない」という、世界一周旅行を含む海外6コース、日本一周を含む国内8コースを企画した。世界一周旅行は18日間で1人300万円、日本一周旅行は13日間で94-119万円となる。特に国内は「JALしか就航していない路線」を使用するなど、JALグループの強みを活かしたものとなっているようだ。
《石田真一》