【スバル レヴォーグ プロトタイプ 試乗】ねじれ剛性40%アップ、ワゴンボディを忘れる剛性感

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スバル・レヴォーグ プロトタイプ
スバル・レヴォーグ プロトタイプ 全 16 枚 拡大写真
1月21日、ツインリンクもてぎにて、スバル『レヴォーグ』の試乗会が開催された。試乗車は、「2.0GT-S EyeSight」と「1.6GT EyeSight」だ。ただし、レヴォーグは先行予約が始まったばかりで、出荷は4月からとなっているため、車両はプロトタイプとなる。

試乗会は、ツインリンクもてぎのオーバルコース、レース用の本コース、敷地内の外周路の3か所を利用して行われ、オーバルコースではEyeSight Ver.3を体験。本コースでは2.0GT-Sのサーキット走行をテストし、外周路では1.6GTの走りを堪能するという設定だ。

東京モーターショーやオートサロンで展示車や動画などを見ている人は少なくないと思うが、実際の走行性能はやはり気になるところだろう。2.0GT-Sを本コースで走らせたところ、第一印象は期待を大きく裏切らないものだった。発進もターボ車らしい迫力のある加速をみせ、ちょっと無理をしてもフロントが流れすぎたり、リアがブレークすることもなく安定したコーナリングを楽しめる。

試乗コース途中には、速度規制をするためのパイロンが立てられていたのだが、GT-Sに設定されるビルシュタイン製の倒立型ダンパーによるサスペンションが、スラロームの揺り返しを1回で収束させてくれる。

特筆したいのはワゴンタイプのボディにありがちなリアの剛性不足をあまり感じなかったことだ。リアの剛性が足りないと、コーナリング中に粘りがでるという側面もあるが、その分トルクを食われて失速ぎみになる場合があるが、レヴォーグではリアがしっかり路面をとらえていながらも、アクセルに反応してくれる。

もはやノーマル状態でサーキット走行を楽しめるレベルといってよいが、ねじれ剛性を現行『レガシィ』より40%アップしたというボディ構造が大きく貢献しているといっていいだろう。

1.6GTの試乗は、鋭角ターンや交差点、アップダウンのある外周路で、より一般走行に近いテストができた。通常、同一車種でエンジン排気量が異なるモデルがあると、排気量の低いほうは走行性能に劣るイメージがある。しかしレヴォーグの場合、1.6GTでもパワーは十分といえる。これは、2.0のエンジンブロックをそのままボアダウン(あるいはその逆)したものではなく、それぞれ専用設計されたエンジンで、ターボの制御も排気量ごとに最適化されているためもある。とくに1.6GTでもSモードでの走行にすると、違うグレードの車のように坂道やコーナーを駆け抜けてくれる。

なお、トランスミッションは1.6、2.0ともに、マニュアルモードのついたリニアトロニックCVT(2.0はスポーツリニアトロニック)を搭載している。ワイディングのドライブを楽しみたいなら、マニュアルモードでパドルシフトえを積極的に操れば、メリハリのあるスポーツドライビングを堪能できる。

《中尾真二》

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