【オートモーティブワールド14】100年以上前から使われているフェノール樹脂も大きく進化

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
左はスチール製、右はフェノール樹脂製のプーリー。樹脂製の重量はスチール製の3分の2ほどだ
左はスチール製、右はフェノール樹脂製のプーリー。樹脂製の重量はスチール製の3分の2ほどだ 全 5 枚 拡大写真

クルマの軽量化とコストダウンを進めるには、樹脂パーツの採用比率を高めることも重要な要素だ。エンジニアリング・プラスチック、通称エンプラは熱に強く、強度も高いため、アルミ合金に取って代わるマテリアルとしてエンジンルーム内の部品に締める割合が年々増えている。

【画像全5枚】

フェノール樹脂は、100年前の1910年から使われている世界初の合成樹脂だが、近年それがスーパーエンプラとして見直されているのである。そもそも耐熱性に優れるフェノール樹脂は、クルマのエンジンルームに収まる樹脂部品に早くから使われていた素材だ。

住友ベークライトHPP技術開発研究所 主任研究員の岡坂さんによれば、従来のフェノール樹脂は衝撃に弱いというのが欠点だったが、これもガラス繊維やカーボンファイバー、ケブラーなどのアラミド繊維をフェノール樹脂に混ぜることで、引っ張り強度と耐衝撃性が大幅に向上し、アルミ合金を上回るようになるそうだ。

実際にフェノール樹脂で作られているエンジン周辺の部品が展示されていたが、ウォータポンプやサーモスタットのハウジングやカバー、さらにはリブベルトで駆動するプーリーなど、様々な補器類が並ぶ。

さらには何と、エンジンのシリンダーヘッドやブロック、オイルパンなどがフェノール樹脂で作られたレーシングエンジンも展示されていたのだ。これは80年代にアメリカのポリモータ・リサーチ社(現コンポジット・キャスティング社)が製作したもので、DOHC4気筒2.2リッターの排気量から230HPを発生させたという。このエンジンに使われているガラス繊維強化フェノール樹脂も住友ベークライトが提供したそうだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ『GLC』新型、米国初公開へ…CES 2026
  2. 『頭文字D』30周年記念、「ハチロク」最終仕様が18分の1ミニカーに…東京オートサロン2026で販売
  3. 2026年注目の新型車:『ハリアー』&『ラガー』…2025年のスクープ記事ベスト5
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  5. アニメ『BLEACH』デザインのBMW! 実車が初公開、2大人気ゲームとコラボ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る