NXPセミコン、Mantis CANトランシーバ ICのチョークレス使用をVWに承認される

自動車 ビジネス 企業動向
NXPセミコンのトランシーバ IC TJA1044T型
NXPセミコンのトランシーバ IC TJA1044T型 全 2 枚 拡大写真

オランダの車載半導体大手のNXPセミコンダクタは21日、同社の車載ネットワーク用『Mantis CANトランシーバ IC』がVWによってチョークレスでの使用を承認されたと発表した。

今回、VWが車載での使用を承認したトランシーバICは、同社の『TJA1044T』と『TJA1044GT』の2種で、車載機器のハードウェア要件「Revision1.3/2012」によるEMC仕様が導入されて以降、ドイツの自動車メーカーがコモンモード・チョークなしで車載することを承認した初めての事例になる、としている。

自動車の電子化が進み、多数の半導体素子が車載されると、半導体から放出される電磁ノイズが他の車載機器に干渉して、ノイズや動作不良を引き起こす原因になるという電磁両立性問題(EMC)が発生する。このEMCを防止するために各自動車メーカーでは車載機器の電子部品に対して厳しい基準を設けて、EMCの発生を防止している。

NXPセミコンでは、同社のトランシーバICをコモンモード・チョークなしで使用できるようになったことで、1モジュール当たり10-15セントのコスト低減効果と、車載機器の小型化が達成でき、厳しいVWの使用承認をクリアしたことで他の自動車メーカーにも拡販を図るとしている。

《山内 博》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る