EVの洗車は充電といっしょに、昭和シェルの充電サービス

自動車 ビジネス 国内マーケット
洗車チケットを組み合わせたEV向け充電サービス(昭和シェル石油・湘南藤沢サービスステーション)
洗車チケットを組み合わせたEV向け充電サービス(昭和シェル石油・湘南藤沢サービスステーション) 全 24 枚 拡大写真

次世代のクルマとして普及が期待されている電気自動車(EV)。目下の課題とされている「充電インフラ」については、11月現在で5000~6000か所とされているが、自動車メーカー4社の主導で1万2000基の追加設置を検討しており、これに期待するEV周辺サービスも活発化してきている。

そんな中、ガソリンスタンドでのEV向けサービスにも新たな動きが出て来た。これまでも、実証試験レベルではガソリンスタンドへの充電器設置や、EVオーナー向けの情報発信などいくつかの取組みがおこなわれたが、より実態に則したEV向けサービスの運用が始まっている。そのひとつが「EVの洗車」に注目した昭和シェル石油の取組みだ。

■洗車とセットで充電料金がお得に

昭和シェル石油は、2009年3月に石油元売として全国で初めてEV向け急速充電器を設置した、いわば業界におけるトップランナー。現在は3か所のサービスステーション(SS)で、会員制の有料充電サービスを展開している。

注目は2013年10月よりサービスを開始した「Cプラン」だ。これは洗車プリペイドカード/チケットを購入することで、通常の「Aプラン」では充電1回あたり600円かかるところ、500円で利用できるというもの。洗車チケットも、1割引から、店舗によっては1000円以上の割引が適用される。入会費、月会費も無料だ。

ガソリン車の場合、月1回か2回の給油のついでに洗車するというオーナーは少なくないだろう。一方でEVの場合は、給油のためにガソリンスタンドへ行く必要がないため、洗車の機会を逃してしまっているオーナーも居ると聞く。洗車チケットと充電をセットにすることで、お出かけついでにお得な充電と洗車が利用できるというメリットがあるというわけだ。

■拭き上げ中に無駄なく充電

中央シェル石油販売株式会社が運営する「湘南藤沢サービスステーション」では、2レーンのセルフ洗車機と、50kWの急速充電器を完備。充電スペースは洗車後の拭き上げスペースとして利用できるため、充電しながら効率よく愛車を磨きあげることができる。

充電時間はフル充電までで最大30分程度。継ぎ足し充電ならば10~15分程度だろう。また、従来の店舗スペースとは別にEVオーナー向けの休憩所も設けられている。休憩所には充電モニターが設置されているので、残り時間を確認しながらゆっくりと充電完了を待つことができるのも嬉しいポイントだ。

■ガソリンスタンドでEVのトータルサービスを

燃料はガソリンから電気へと変わっても、洗車を始め、車検や整備、タイヤ交換など、クルマの基本的なメンテナンスはガソリン車もEVも同様。昭和シェル石油担当者は、「充電とトータル的なカーライフサービスを提供できるのはSSだけ」と説明する。

「ご自宅や他の場所でも充電はできますが、快適なEVライフを楽しんでいただくためにも、1か月に1回程度はSSにご来店頂き、洗車や充電、簡単な点検(空気圧チェック)などをされることをおすすめします。スタッフにもお気軽にご相談ください」

昭和シェル石油の充電サービス利用には事前にインターネットでの登録が必要。洗車プリペイドカード/チケットによる割引プランを利用する場合は「Cプラン」での加入をおこなう。入会費は無料。SSで直接洗車チケットを購入した場合は、割引対象とはならないため注意が必要だ。

【申込URL】
http://www.showa-shell.co.jp/products/ev/index.html

【対象店舗】
・湘南藤沢サービスステーション(神奈川県藤沢市石川3-36-6)
・足立R4サービスステーション(東京都足立区平野2-9-5)
・新潟東サービスステーション(新潟県新潟市東区平和町21-1)
※店舗により洗車メニュー、チケット料金は異なる

《宮崎 壮人》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る