GM、ジム・デルーカがGMグローバル製造の副社長に就任…中国事業シフト進む

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ジム・デルーカ氏
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GMは24日、ジム・デルーカが2月1日に製造技術とグローバル・オペレーションを担当するGMグローバル製造の副社長に就任すると発表した。この人事は、ほぼ45年にわたってGMの製造分野に貢献したティム・リーが4月1日に引退することに伴ってアナウンスされた。

ジム・デルーカは、現在GMインターナショナルオペレーション(GMIO)の製造分野を担当する副社長である。GM中国の社長であるマット・ツィエンは引き続き現職に留まり、世界最大の自動車市場でGMの事業をリードする。なお、今回引退するティム・リーは製造分野での仕事に加えて、GM中国のチェアマンを兼任していた。

GMのCEOであるメアリー・バラは、「ティムは、顧客や株主そして従業員のために組織と国際感覚を通じてGMの独自性を作ることに貢献してきた。ティムの創造性、献身、人材開発の能力は、彼のチームとGMへの貢献の大きな例だ」と引退するティムをねぎらった。

ティム・リーは、GMグローバル製造のリーダーとして、品質改善とコスト削減を指揮し、浮かせたコストで製品や技術に再投資することを可能にした。2013年にGMは世界で40種以上の車種と25種以上のパワートレインを出荷したが、特に中国において、彼が現地パートナーと築いた強固な関係が大きな役割を果たした。GMと中国での合弁会社は、昨年に中国での最高記録となる316万377台を販売した。

ジム・デルーカは現在52才。メアリー・バラCEOのもとで今後31カ国の171の施設で20万人以上の従業員をリードすることになる。デルーカはGMで35年のキャリアを積んだベテランで、特に中国と国際事業全体で19車種の新型車の発売を管理し、GMIOの副社長として、品質改善と製造コストの低減に腕を振るった。

このことからも、今回の人事がGMの中国事業を重視して行われたと推察できる。

メアリー・バラCEOは、「ジムは、顧客と業績の向上のために彼のチームを率いる能力を持っている。彼のグローバルな製造と品質に関する経験が、世界最高の車・パワートレインへ向かって進歩させてくれることを確認してほしい」と述べている。

ジム・デルーカの経歴については、1979年にニュージャージー州リンデンにあるGMの組立工場に併設されたゼネラル・モータズ研究所(現ケタリング大学)に入学したのが彼のGMでのキャリアのはじまりだ。その後、彼は複数の工場で主要な仕事を歴任し、旧GMのトラック・グループでプレス工程の製造マネージャーを務めた。2007年11月には、GMアジア・パシフィックとGM大宇の品質担当の副社長に任命され、その後2009年にGMIOの品質担当副社長を経て、2013年からGMIOの製造担当副社長を務めていた。デルーカはゼネラル・モータズ研究所(GMI)から電気工学の学士号と製造管理の修士号を受けている。

《山内 博》

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