環境省は、2012年度の全国の自動車交通騒音状況についてまとめた。
環境省では、都道府県などが自動車騒音対策を計画的に行うため、地域の騒音を経年的に監視することが必要と判断し、2000年度から自動車騒音の常時監視を実施している。
評価対象の全戸数である664万5000戸のうち、昼間(6時~22時)・夜間(22時~6時)のどちらか、または両方で環境基準を超過していたのは49万4000戸で、全体に占める割合は7%だった。このうち、昼夜間とも環境基準を超過していたのは23万8000戸で全体の4%だった。
幹線交通を担う道路に近接する空間における278万4000戸のうち、環境基準を超過していたのは34万4000戸、全体の12%であり、このうち昼夜間とも環境基準を超過していたのは16万2000戸、全体の6%だった。
環境基準の達成状況の経年変化は、各年で評価の対象としている住居などの違いを考慮する必要はあるものの、環境省では、報告された範囲では緩やかな改善傾向にあるとしている。
全体を道路種類別に分けて集計したところ、昼間・夜間のどちらか、または両方で環境基準を超過していた割合が最も高かったのは都市高速道路で、5万2000戸のうち7000戸と全体の14%を占めた。
今回の調査結果は今後、国立環境研究所が運営するインターネットサイト「全国自動車交通騒音マップ(環境GIS自動車交通騒音実態調査報告)」で、地図とともに情報提供する。