国際宇宙センター(ISS)に長期滞在中の若田宇宙飛行士は、リチャード・マストラキオ宇宙飛行士とともに、「きぼう」日本実験棟の船内実験室で、「SPHERES-VERTIGO」実験を行った。
SPHERESは、複数のバスケットボールサイズの小型模擬人工衛星を編隊飛行させる実験。今回の実験では、片方のSPHERESにVERTIGO(対象物を点検するため、光学的に相手の位置を推定して追尾)と呼ばれるステレオカメラを備えている。
2機のうちの1機が、ゆっくりと宙返りすると、VERTIGOカメラを備えたもう片方のSPHERES衛星は、その動きを自動的に把握、相対的な位置関係を把握した。
この実験を進めることで、不規則に回転している宇宙ゴミ(スペースデブリ)を捕獲するための技術に役立つと考えられている。