【ホンダ ヴェゼル 発売】コンパクトSUVで世界に挑戦、スペシャリティカーの再来

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ホンダのコンパクトSUV ヴェゼル
ホンダのコンパクトSUV ヴェゼル 全 9 枚 拡大写真

ホンダがグローバルコンパクトとして世界展開する『ヴェゼル』は、『フィット』、『シティ』、『ヴェゼル』と3機種同時に開発された。ヴェゼルで目指したのは、かつて『プレリュード』や『インスパイア』などで目指した“スペシャリティカー”の価値観という。

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実際に試乗して車に触れてみると、その“スペシャリティ”という価値観は、上質な印象に仕上げられた室内空間など、インテリアデザインに現れている。インテリアデザインを担当した本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン室の山本洋幸氏に話を聞いた。

3モデル同時開発したグローバルコンパクト

----:ヴェゼルはグローバルコンパクトとして世界に投入されるが、日本市場に向けて変えている部分はあるのか?

山本洋幸氏(以下敬称略):ヴェゼルは全世界統一デザイン、地域特化型で変えている部分はほとんどない。

----:上質な印象のSUVに仕上げた理由は?

山本:ダウンサイジングの流れがある中、より上級の車からの乗り換えを対象としなければならないので、前有車より見劣りがしたり、がっかりさせてはいけないことには気を使った。また、この車は、『フィット』『シティ』『ヴェゼル』の3機種同時開発になっていた。フィットは既にコンパクト領域では絶対王者としての役割があったが、ヴェゼルでは少し上級でダウンサイザーに受け入れられる車にしていく必要があった。

その中で我々が目指したのは、自動車の持つ本質的な価値、質感だったりパッケージング、一番大事なのは運転に対する期待感、車の根本的な価値をしっかりやっていこうと開発してきた。

----:どのクラスからの乗り換えを想定した?

山本:初めて車を買われる方はもちろん、今まで上級セダン、国内でいうと高級セダンからの乗り換えでも充分満足できる、そういう質感と世界観を目指した。また、“小さい車は欲しいけれど、ちゃんとした車が欲しい”というお客様は必ずいると思う。

仕上がりの印象については、開発にあたってはフィットとは違うお客さんを見据えなければならなかっことと、全くの新商品であったのが一番大きいと思っている。先代モデルから受け継ぐものがないので、なんでもできたし、”次の世界のスタンダードを構築したい”というチームの思いもあった。

スペシャリティカーの再来

----:コンパクトカークラスとは思えない質感に仕上げた理由は?

山本:ホンダという会社は、かつて『プレリュード』や『インスパイア』といった、スペシャリティカーでお客さんに喜ばれた時代があった。その後、RVブームに乗ってスペース効率を追求してミニバンを作れる会社になったが、“ホンダらしさってなんだろう?”と改めて考えた時、“スペシャリティ”という分野に、再びチャレンジしてみたいというのがこの企画の大事な部分。

エアコンのタッチパネルや電動パーキングブレーキなど、このクラスで取り入れるものではないが、やはりヒエラルキーにとらわれることなく、本当にいいもの、自分たちが欲しいものを、ゼロから作っていこうという空気感やそれが出来る環境があった。

----:タッチパネルなど、操作系に新しい感覚を取り入れたのは?

山本:タッチパネルが使われるスマートフォンは全世界で広まっているものでごく自然に使いこなせているインタフェース。さらに、スマートフォンはソフトウェアで進化していく部分がたくさんあるので、車に関してもそういった進化の部分は取り入れていかなければならないと考え、スマートフォン連携なども取り入れている。

パッケージングで言い訳は出来ない

----:インテリアデザインのキーワードは?

山本:“Expansible・Cockpit”。広々した空間とタイトな空間は相反するものだが、一つの空間として“艶やか”というキーワードでまとめた。ドライバーを包むパーソナルな空間と、SUVなど大きい車が持っている広々間をミックスさせているのがポイント。

----:コンパクトSUVで“スペシャリティ”の価値観を提案する狙いは?

山本:SUVを作りなさいという以外は自由にやれたこともあるが、コンパクトSUVは日本だけでなく世界中でこれから延びようとしているカテゴリーなので、そこで“ちゃんとした自動車を作りたい”というのが開発のスタート。操る喜び、走る喜びを、持っていることを誇れるステータスシンボルとしての価値をもう一回やりたい。

ただ、当時の“スペシャリティ”とは違う。当時はカッコ良ければ我慢してもらえる部分もあったが、今のお客様は便利さに慣れているので、プレリュードをもう一回やるということではない。また、ステップワゴンやオデッセイに乗られていたお客様もいるので、ホンダとしてもパッケージに関しては言い訳することができない。このヴェゼルに関しては、グローバルで展開しているセンタータンクレイアウトのおかげで、どのSUVにも負けていない。

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