アウトランダーPHEVと愛犬の旅…雪景色の富士河口湖リゾートを満喫

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宿泊はレジーナリゾート富士 Suites&Spaで
宿泊はレジーナリゾート富士 Suites&Spaで 全 42 枚 拡大写真

わが家はここ20数年、この季節は苗場に滞在する。

スキー天国ではない。そう、ユーミンの「SURF & SNOW in naeba」のリゾートコンサートのためだ。30年来のユーミンファンたるボクは自動車業界のユーミン愛好秘密結社であるブリザードクラブ、通称ブリクラの会長を務め(名誉会長は松任谷正隆氏)、さらには苗場30周年の記念ブックに「"ここは恋の苗場"男と女のリゾート伝説」というエッセーを寄稿させていただいたほどに筋金入りのファンなのである。

で、毎年思いを巡らすのが、苗場のホテルのエントランスに似合うクルマ、最高の苗場エクスプレスは何か?ということ。

今年はもちろん、三菱『アウトランダーPHEV』で決まりだ。その風格、未来のSUVを示すPHEVという高機能性は、白銀の世界にこつぜんと現れる未来都市にも見えるホテルの車寄せに似合う。今年の「SURF & SNOW in naeba」ではコンサート会場前に新型『eKスペース』のユーミンラッピング仕様が展示され、三菱自動車のSUVはコンサートとのタイアップも行っている。またコンサート翌日には松任谷氏御用達の雪深い道を進んだ先にある月夜野の揚げ物屋さんに行くこともあって、やはり最低地上高の高いSUV、雪道の走破力にも優れるロックモード付き4WDだとより安心だからだ。

留守番のおわびにマリアと河口湖へ

ところで、わが家には家族の一員である、愛すべきラブラドールレトリーバーのマリアがいて、苗場滞在中は家の近所のドッグホテルに預けることになる。マリアが「苗場の期間はいい子でお留守番してるよ」と思ってくれているかはともかく、たった数日でも分かれるのはお互い辛い。そこで苗場滞在の前後には、おわびとして必ずマリアを連れて旅行に出掛けることにしている。普段、日中の留守番も多いマリアにとって、旅行中は24時間家族といっしょ。犬にとってもっとも幸せな時間でもあるからだ。

今年の目的地は、2013年11月に富士河口湖にオープンしたばかりで、マリアがもっともお気に入りのスタイリッシュな大人のリゾート「レジーナリゾート富士 Suites&Spa」に決めた。マリアによるとお散歩中、犬友達に「明日レジーナリゾート富士に行くんだよ」なんてワンワン言うと、かなりうらやましがられるらしい。

移動手段はもちろん、苗場つながりで自称自動車評論犬!?の、これまたマリアお気に入りの『アウトランダーPHEV』(本革シート&OPの100V/1500Wコンセント付き)をチョイスした。

アウトランダーPHEVはSUVでありながら、犬の乗せ場所は多彩。大型犬ならジャンプ可能な開口地上高約73cm、最大幅約135cm、奥行き約99cmもの荷室フロアはもちろん、座面地上高約72cmのフラットな座面を持つ後席、その後席を片側倒したフラットフロア(最大奥行き160cm)など自由自在だ。

一般道ではEVモードに…ツインモーター4WDで圧雪路も楽々

調布ICをすぎたところで右手に競馬場、しばらくして左手にビール工場を見ながら“中央フリーウェイ”をクルージングするアウトランダーPHEVは快適そのものだ。バッテリーがフル充電状態なら実質45km、速度で言えば約120km/hまでのモーター走行が可能。当然、EV走行中の車内は静けさは聴覚に優れた犬の耳にも優しい…よね、とバックミラー越しにマリアに相づちを求めようとしたら、おやおや、マリアはすでに寝息をたてている。それぐらい乗り心地良く、車内が静かということだろう。

途中、談合坂SA(下り)で休憩。ここにはドッグランがあり、なんとそのすぐ近くに充電スポットがある(CHAdeMOなどのカードが必要)から、アウトランダーPHEVの犬とのドライブ途中に立ち寄るにはもってこいのSAである。充電中にドッグランでマリアを遊ばせ、排せつさせ、昼食をとっていれば効率がいい。

雪化粧の富士山を望むドライブは本当に気持ちがいい。米国の音響機器メーカーと共同開発したロックフォードフォズゲートプレミアムサウンドシステムからはユーミンの最新アルバム「POP CLASSICO」が流れる。

河口湖ICで降りたところでアウトランダーPHEVをEVモードに。リゾート地、世界遺産富士山のふもとをCO2ゼロで走れるのもアウトランダーPHEVの大きな魅力であり、誇りだ。談合坂SAで充電しているからバッテリーはまだ十分にある。チャージモードにセットすれば、バッテリーを温存して走ることもできる。

国道139号線、富士パノラマラインを外れるとそこは前日に振った雪で圧雪路、アイスバーンになった小道である。とはいえ、ツインモーター4WDのアウトランダーPHEVはロックモードに入れるまでもなく優れた走破性、安定感を見せつける。滑りやすい路面では電気モーターの巧みな制御が駆動力を素早く安定方向へコントロールしてくれるのだ。

レジーナリゾート富士 Suites&Spaに到着

「レジーナリゾート富士 Suites&Spa」のメインビルディング前のクルマ寄せにアウトランダーPHEVを停めると、スタッフがお出迎え。ここで下ろした荷物はスタッフが電動カートで部屋まで運んでくれる。

ラグジュアリーを極めた「レジーナリゾート富士 Suites&Spa」は2階建ての離れとなる全21室の客室すべてが温泉付きのスイートタイプ。贅(ぜい)を尽くした客室はもちろん、ラウンジやバーなどすべてのエリアに愛犬を同伴できる。

今回宿泊するのは1階部分にあるプライベートドッグラン(テラスと犬用温泉シャワー付き)とダイニング付きのデラックスルームCタイプ、床面積は64平米だ。

チェックインを済ませ、しばしラウンジでまったりした後は、客室棟を一周する雪景色の散歩道を歩き、メインビルディング裏に2面あるドッグランへ。宿に入る前に犬をお散歩させ、排せつを済ませておくのは宿に対する基本的なマナーである。ドッグランは今こそ雪に覆われているが、雪が溶ければそこは真新しいウッドチップ敷きである。風に吹かれ木々から落ちてくる粉雪はまるでダイヤモンドダストのようだ。ユーミンの歌詞じゃないけれど、冷えたシャンパンを音をたてて開けたくなる。

客室は素晴らしく快適だ。フローリングの床は滑り止め加工され犬の足に優しく、エアコンはもちろん、床暖房完備だから、一歩部屋に入れば外の寒さとは無縁。温泉の出るバスルームからも、リビングルームを通して外のプライベートドッグランの雪景色を楽しむことができる。マリアいわく「このお部屋でお友達の犬と集まって、パーティーをするのが犬仲間内の夢なんだ」とか。

万が一、粗相をし、高価なビンテージ家具を傷つけても、宿泊料金に保険も含まれているから安心でもある。もっともマリアやマリアの友達の犬はお出掛け先で粗相をしたり、家具を傷つけたりはしないんですけどね。

料亭出身の料理長が手がける懐石フルコースを堪能

夕食はメインビルディング2階にある、オープンキッチンとワインセラーのある、夜は重厚感溢(あふ)れるダイニングルームで。料理長は東京・紀尾井町の料亭出身。毎月変わる懐石料理のフルコースメニューはぜいたくな食材をふんだんに使ったもの。マリアが鼻を鳴らすほどうれしがる料理長特製の犬用メニューもある。ボクたちにとっても、マリアにとっても、至福の時である。マリアは「この家の子で良かった」なんて心底思っているに違いない(と思う)。

およそ2時間をかけていただく懐石料理を堪能した後は、階下のバーラウンジへ。犬と泊まれる宿で犬と飲める!?本格的なバーを持つところはほかにない。早速、カクテルを2杯注文。ここではなんと、豆乳ベース、ヤギミルクベースのわんちゃんカクテル(500円)もあったりする。バーでゴージャス(でもないか)毛皮をまとったご婦人のマリアと乾杯。今夜は酔わせてやるぜ(酔いません)。

バータイムを楽しんだ後、人間にはまだまた楽しみが。客室内でもゆったり温泉に入ることができるのだが(一部客室には露天風呂も完備。冬季は利用不可)、今回は平日限定の大浴場のほか、露天風呂、ドライサウナ、ミストサウナも完備した敷地内にある「フォレストスパ利用プラン」での予約。「家族、夫婦の滞在なら、1人ずつ時間をずらして利用すれば、犬を部屋に残すことなく温泉を堪能できるワン」とはマリアのアドバイス。

この草木も凍る季節、風呂上がりに犬の夜のお散歩に出れば凍えること必至。でもこの部屋ならプライベートドッグラン完備だから、パジャマ姿、部屋に備え付けのバスローブ姿になってもマリアだけ散歩させることができるので便利である。マリアはきっと「こんな家に住みたい」なんて思っているはずだ。

ホテル近くの役場には充電スポットも

翌朝の朝食は昨晩の重厚な雰囲気とは異なる、大きな窓から差し込む日差しが気持ちいい明るいダイニングで。メニューはもちろん高級旅館風和食。湯豆腐のほか、3段重ねの小鉢など数多くのおかずが並ぶ。ごはんは炊きたて、みそ汁の味付けも一流だ。また、飲み物はフリーサービス。各種ジュース、お茶、コーヒー、紅茶が選べる。

チェックアウトは11時。犬と泊まれる多くの宿は10時ということが多いけれど、その1時間のゆとりは旅慣れた人であればあるほど納得できるうれしいポイントだ。朝食後、またまた温泉に入ることさえできる。

始めてここを訪れた人ならば、「感動」という2文字とともにチェックアウトを迎えられるだろう。客室、施設、設備の充実度、環境の良さ、食事、そしてサービスの満足度は日本の犬と泊まれる宿として最高峰。笑顔のたえないスタッフはドッグフレンドリーで、愛犬に関するさまざまな質問に答えられる専門スタッフも常駐している。マリアが「今度はいつ来るワンか」と言うぐらい、リピート率も高いという。ホテルから10分ほどの距離に、アウトランダーPHEVを充電できるスポット「富士河口湖町役場」があるのもここを訪れるPHEV/EVユーザーにとって見逃せないポイントとなるだろう。

レジーナリゾート富士 Suites&Spa
料金 大人1泊2食付き1名2万700円~(2名利用時)。
愛犬は中小型犬は2頭まで無料。大型犬1頭2100円。

《青山尚暉》

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