日産とルノー、提携15年で統合強化に動く
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統合に向けた検討プロジェクトを立ち上げたのは「研究・開発」「生産・物流」「購買」「人事」の4部門であり、実質的に企業全体を統合する形となる。研究・開発では昨年発売の「エクストレイル」シリーズから導入が始まっている新しい設計思想「CMF(コモン・モジュール・ファミリー)」の展開を軸にプラットフォーム(車台)の共通化や開発の分担などを進める。
また、生産・物流では標準化の推進や両社の生産能力の適切な活用に取り組み、設備投資の最適化などにつなげたい方針だ。4部門の検討プロジェクトでは、研究・開発と生産・物流は日産から、また購買、人事はルノーからそれぞれ実務リーダーを任命して作業を進める。
日産とルノーは1999年の提携から今年で丸15年が経過、思い切った統合推進で収益体質の一層の強化をめざしていく。両社のCEOであるカルロス・ゴーン氏はこのプロジェクトを「これまでと同様にお互い尊重し、透明性をもって加速的に推進していく」と話している。
《池原照雄》