ホンダの二輪事業本部長である青山真二取締役執行役員は2月3日に東京の本社で開いた新型スクーターの発表会で、国内市場の活性化を図るため「今年の前半までに新モデル約20車種を投入する」と表明した。
ホンダがこれだけの新モデルを集中投入するのは今世紀になって初めてであり、「このままでは国内の縮小に歯止めがかからない」(青山取締役)という危機感から、思い切ったテコ入れに踏み出す。国内二輪市場で半数強のシェアをもつホンダは今年、前年を5%上回る23万台の販売を目指す方針だ。
3日には50ccスクーターの新モデル『ダンク』を発表した。このクラスの商品で「エンジンもボディーも新開発したのは12年ぶり」(青山取締役)という。また同日は看板モデルであるCBおよびCBRシリーズ向けの新開発直列4気筒650ccエンジンの技術発表も行った。
このエンジンの搭載モデル『CB650F』と『CBR650F』は4月までに売り出す。広報部によると5月中には予定している約20の新モデルがすべて出揃うという。